足るを知ること

皆さん、こんばんは。
それでは、今日も格言をご紹介したいと思います。

『足るを知る心を養うことはわたしたちが共存していくうえで欠かせないことです。』
【参考文献】
ダライ・ラマ法王14世著
黒輪篤嗣訳
心を見つめる言葉
飛鳥新社.2014

 京都にある、龍安寺というお寺には、『知足のつくばい』と呼ばれているつくばいがあります。

 そのつくばいには、文字が刻まれており、真ん中の正方形のくぼみを漢字の『口』として、時計回りに文字を呼んでいくと、『吾唯足知』と読むことができます。

 私たちは、どうしても、今の現状に満足できず、常に何かを求めて行く傾向にあります。向上心というのは大切なのかもしれませんが、今、自分がどれだけ満たされているのかを自覚するのは、もっと大切なことです。私たちは、一昔前の人たちに比べると、考えられないほどの快適な生活をしているのですから。

 今、恵まれている部分が多くあるということを自覚し、あまり余計なものは求めない、そのような思考が、私たちの良き未来を作り上げることができるかもしれませんね。